分解方法は他のニコンレンズにもかなり共通する部分があります。
このレンズの分解方法を知れば、他のニコンレンズ分解の糸口になることも多いと思います。
◆前玉分解
押え環にカニ目があるので回してみます。
途中でつっかえてしまって外れません。
このパターンはニコンレンズには非常に多くあります。
そういった場合は、鏡筒周りにイモネジがないか探します。
鏡筒を一番前までせりだすと、隠れたイモネジが出てくるというパターンが多いです。
Ais 135mm F/2.8の場合は、フードを一番前まで引っ張り出します。
フードの穴を覗きながら回転させてやるとイモネジが見つかります。
リングを外した後だとよくわかりますが、45度の位置に2箇所あります。
このイモネジは緩めるではなく、抜いてしまって下さい。
溶剤を注してから、慎重に回さないとネジ山がなくなり分解不能になります。
フードを引っ込め、先端のリングを回します。
リングを外すと、フードもレンズから分離できます。
ちなみに、イモネジを抜かないで緩めただけで作業すると、フード内の下地に引っかかり破けてしまうので要注意です。
先端がなくなったので、先程途中で引っかかってしまっていたリングも抜けるようになります。
その下に押えはないのでサッカー等で外します。
なお、絞り羽根前の一枚は分解できずレンズ内に残ります。
◆後玉清掃
カバー外さなくとも直接回せばとれます。
内側のカニ目を強く押し気味に回すと、後玉2枚まとめて抜けて、絞り羽根まで到達します。
◆組み上げ時のコツ
イモネジにを扱う前に、ドライバーに糊を塗ると作業が楽です。
落っこちず作業できます。
磁性のないマイナスネジに全般に使える技です。
分解方法は以上です。
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分解者2024 (日曜日, 08 12月 2024 10:52)
85万番台で最初のイモネジ1個でした。いくら回しても見えないのでアセトンを注入すると回りました。
アクアカメラ (日曜日, 08 12月 2024 18:38)
貴重な情報ありがとうございます。